デモでもらった質問シリーズ③その他編


今回は当日もらったその他の質問に答えていこうと思います。

手前から描くか?
僕の場合、事前に構図を練る事をあまりしません。構図を練ったところでそのとおりに描けたためしがないからなんですが(笑)そういうことを考えるよりも、この景色であれば自分は何をしたら一番楽しく描けるか、を中心に考えてます。

コレなんかは増上寺のシャチホコ?みたいな部分から描き始めた気がします。そこから屋根→東京タワー→後ろのビル etc. 結局東京タワーは入らないわけですが、それでも描く行為としてはこれらの要素を描きたかったので、満足という感じ?


だいたい何を描きたいかが決まったら、もうその描きたいをものを真っ先に描くようにしています。途中で何か起こったとしても---人物が動いてしまったり、描いてる景色が車などで遮られたりしたとしても---まず描きたいところだけでも描いた形跡が残れば許せるじゃないですか(笑)

描きたいところを後回しにして描いたのにもかかわらず、肝心な部分がスケッチブックに収まらない!ということもありましたし😭そういうことを経験してからは、完全に今の描きたいところから始めるスタイルです(笑)


遠近法は?
なので遠近法なども全く考えず描いてます(笑)遠近法ももちろん知識として知っておくことは大事だとは思いますが、遠近法やパースをちゃんと描かなきゃ、と萎縮したり、描くことが難しくなるようだとしたら、それは違うと思うのです。

枠を描くのはなぜ?
当初、枠を描くのはダサいと思っていましたが、やってみたら上手くまとまることがあったのでたまに取り入れたりしてます。スケッチブックの四隅がすでに枠なんだから、わざわざ枠を描くの?とも思うんですが、個人的にはちょっとした儀式みたいな感じもしてます。これから景色を描くぞよ、という感じで、これから描こうとする自分の意識のスイッチを入れる感じ?また、枠を描くことで少しばかり構図を意識する手助けにもなっている気もします。今回はそんなに機能しませんでしたが(笑)


色の塗り方は?
色塗りもルールなどなく。塗りやすそうなところからふわ~っと塗っていく感じです。景色の場合、空から塗ることが多いです。線画にちょっとでも色を乗せると、その途端景色がワッと生きるというか、景色感?奥行き?みたいのが感じられるので、そういうのを手がかりにしているかも。


筆は?水筆だけ?
筆は結局水筆だけで描いてます。コロナ禍、家で描く時にちゃんとした筆を使ったらその使い心地の良さに感動して、これはやっぱり本物を使わなきゃだめだ!と水筆卒業宣言までしたにも関わらず、現場でババっと色塗りする段になると完全に水筆頼みです。性格的に筆を洗う水や容器から何から広げて、いちいち筆をゆすいで…という作業をのんびり楽しみながらするスタイルのスケッチが「できない」んだと思います。


失敗したらどうするの?
基本消せないインクでずんずん描いていくのて、失敗したらもう一度失敗した箇所からずんずん進むのみです(笑)失敗した〜?と思うところもそのまま辻褄合うように頑張ったりとか?ご覧の通り写実的なスケッチがしたいわけではないので、自分が楽しければ描き続けます。ただ、こりゃこのまま描いても残念な気持ちになるな、と判断したらまた一から描きなおします。

失敗例: 構図的にバランスを考えて描き始めたはずが、こりゃ下が全然入らないじゃん?と思ってやめたもの。これも描きたいところ優先で始めている例です(笑)


上の失敗例のあとに描いたもの。縦長にしてタワーと増上寺の両方を入れれば?というオプションは浮かばず、この景色がしっくりきたのかな?タワーはあきらめたんだなぁ…(他人事😂)


塗りたい色を分かってて塗っているか?
塗りたい色は塗りながら判断していく感じです。目で見ている色を全てそのまま塗ってもtoo much になりがち、というのを最近ようやく理解したので(笑)僕のスタイル全般に共通しているのは、適当さ加減?全部漠然とした感じでやっているので、説明を求められてもなかなか言語化しづらいですね。塗る色もこんな感じの赤、とか黄色に近い茶色…みたいな具合で塗ってみて判断していると思います。


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ということで、今回はデモの時に出たちょっとした質問に答えてみました。スケッチに対するアプローチや技法はみなさんそれぞれあると思うので、これは完全に個人的な感覚の説明となっています。

こういう他愛のないことをみんなで話しながらスケッチをするのもまた楽しいでしょうね。それぞれのスケッチャーさんも順番にデモンストレーションして行くと、自分のことを理解するのにも役立つと思うので、機会があったらお声がけいたします(笑)

また面白い企画やアイデアがある方はコメント欄や、直接あった時に教えてください。それではまた✌

ブログを書きたい人も随時募集していますので、そちらも興味ありましたらどうぞよろしくお願いいたします。


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