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Showing posts from November, 2021

自作ノートのあの人がロディア・タッチを使ってみたよ

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ここのところ、やれ自作ノートだジャーナリングだとうるさかった僕ですが(笑) 久美さん同様 、あのメモパッドでおなじみのRhodiaから出た新コレクション、ロディア・タッチのモニターをさせてもらう機会を得ました。 本国フランスをはじめ、ヨーロッパ(北米もかな?)では昨年リリースされたこのロディア・タッチコレクション。用意されている紙も9種類あり、それぞれカリグラファーや建築家、デザイナー、イラストレーター、アーバンスケッチャーまで視野に入れ、アートに携わる幅広い層をカバーしています。  僕がメインで試させてもらったのは、250gの紙を使ったBristol Bookというもの。こちらはA4(ブック)サイズと横長のA5(パノラマ)サイズが用意されていて、僕はこの横長の方を試しました。 まずは自分が普段使っているペンで試し書き。最初に気づくのは紙の白さ!いま使っている自作ノートの紙が、ややクリームがかった色なので余計白く感じる。ただ、それが青白い白さではなく、自然な白さなので、そこに色を乗せるとすごくいい感じで発色する。 水彩もキレイに色が立つ。水彩紙を使ったスケッチブックのいくつかでは、塗った色が沈む?ような物もあるけど、そういうのが全く無い。 そして気づくもう一点は、紙のスムーズさ!目の荒い水彩用のコールドプレスに慣れてる人は、もしかしたら抵抗があるかも知れませんが、この紙の表面はテクスチャーのないホットプレス(ツルツル)。 絵の具を紙の上で混ぜるように塗っていくメンバー達からは、もしかしたら水彩には向いてないかも?と聞かされていましたが、僕が試した感じでは、その鮮やかさや混ざり具合はキレイに残りました。ただ、乾くまでに相当な時間がかかりましたね(汗) また、表面のスムーズさは気持ち良いんだけど、個人的には現場で手元を見ないでする人物スケッチなど、スピードを要するスケッチではペンがいつもより余計走ってしまい、出来上がったスケッチが自分の予想と全然違う!ということが何度かありました。 電車内スケッチに帰宅後色を塗りました。色塗りはすべて

 12月18日(土曜日)に天草の﨑津にてWorkshopします。

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お知らせが近々となってしまいましたが、コロナの感染の状況もだいぶ落ち着きつつある今、Wink, Squint and Appreciateと題して ベーシックなアーバンスケッチのやり方をご紹介するワークショップを熊本は天草の﨑津集落にて行う運びとなりました。 ( こちら はUrban Sketchersでの英語の記事です)長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成資産の一つである、崎津集落を一緒にスケッチしませんか。 概略: このワークショップはベーシックコースです。スケッチブックにどう構図を納めるかをサムネイル描きをしながら学び、見たものをプロポーションよく描けるように比率を計測する方法を身につけます。水彩で着彩しながら現場の雰囲気、空気感を表現するため、現場の実際の色に引きずられずに、むしろ陰影を意識する描き方を練習します。 さらに、出来上がったスケッチには日付、サイン、ちょっとしたストーリーや情報を書き入れ、単なる風景画じゃない、ブログやソーシャルネットワーク上でシェアするときにより見る側にとっても、またもちろん本人が後になって見るときにも楽しめるスケッチジャーナルな作品にしてみましょう! 参加申し込みは こちらのフォーム から。 ワークショップの流れ: 前半の1時間30分は比率の計測の仕方と、サムネイルの描き方を練習します。 正確なプロポーションを描くには比率の計測の仕方を身につけることが大事。鉛筆の柄を使って、見たものの相対的比率の測り方を学びます。 その時にキーとなるのが 片目を閉じて計測すること 、です。 描き始めに対象物を(一見複雑に見えるものでも)シンプルに捉えましょう。サムネイル(小さめに当たりをとって、それにシミュレーション描きすること)を何パターンか描くことで前もってどう描き進めるかの練習ができ、途中での迷いがなく、効率よく描けるようになります。 サムネイルとして描いた線画に水彩で着彩します。その時には実際にそこにある色を再現しようとはしないで、全体の景色をどのエリアがより暗いのか、または明るいのか、明暗の相対的な対比を見極めることに集中して、(むしろモノクロな世界のトーンを表現するかのように使う色はこだわらずに)濃淡・陰影に意識して着彩します。その時にキーとなるのが 目を細めて見つめ ることで

ロディアタッチを使ってみた

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フランス発ロディアから発売の新商品「ロディアタッチ」の9種類のノート類をUrban Sketchers Japanへご提供いただいたので、まず先発でUSk Japanの運営メンバー数名で描き味を試してみることにしました。 9種類の紙は以下の通り。 マーカーパッド ブリストルブック カリグラフィーパッド / ブック マヤパッド ホワイト マヤパッド グレー マヤパッド ブラック カーボンブック ペン&インクウォッシュブック (それら個性的な素材をどうスケッチの場で生かせるのか。最初の1ページめに描くときはいつだってちょっとした興奮を覚えますよね。) 東京駅の見える新丸ビルの7Fテラスにてそれぞれが使ってみたい紙をチョイスして、分け合い(その紙の特性など考慮しつつ)とりあえず使ってみよう、というノリで描き始めました。 自分は先にお昼ご飯を食べに、同じフロアにあったお蕎麦屋さんに入り、そこで カリグラフィーパッド に描いたのがこれ。 うっすら生成色の紙は鉛筆の芯との触りが心地よい描きごこちです。カリグラフィーというのだからどちらかというと鉛筆やペンでの線画の作画に向いていそう。 次に使ったのが マーカーパッド 。かつてはイラストをアルコールマーカーを使って描いていたのでマーカーの在庫は家にたくさんあったものの、マーカー描きできる手軽なスケッチブックがなかったため、スケッチにマーカーを使わずにいましたが、今回このパッドに出会い、またマーカーを使って描いてみたくなりました。 ガツガツと重ね塗りしてもインクの裏移りがないのでかなり明暗の幅のある表現もできそう。マーカーは水がいらず早く描くには重宝なんですが、たくさん持ち歩くのはつらいことがありますが。 この日最後に仲間のNaokoさんを ペン&インクウォッシュブック の紙にスケッチ。蜜柑の小枝で作ったつけペンを耐水性のインクに浸し、線描き。水彩マーカーとウォーターブラシ使いでさらりと陰影つけしています。発色の綺麗な紙です。もっとインクの線も濃淡付けのブラシワークもやっても大丈夫そう。 その後、別の場所で別の種類の紙を試しています。 図書館兼学習センターのある建物内を カーボンブック の黒紙に色鉛筆、Cretacolorのホワイトチョーク、マーカーで描いて