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Showing posts from May, 2024

デモでもらった質問シリーズ③その他編

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今回は当日もらったその他の質問に答えていこうと思います。 手前から描くか? 僕の場合、事前に構図を練る事をあまりしません。構図を練ったところでそのとおりに描けたためしがないからなんですが(笑)そういうことを考えるよりも、この景色であれば自分は何をしたら一番楽しく描けるか、を中心に考えてます。 コレなんかは増上寺のシャチホコ?みたいな部分から描き始めた気がします。そこから屋根→東京タワー→後ろのビル etc. 結局東京タワーは入らないわけですが、それでも描く行為としてはこれらの要素を描きたかったので、満足という感じ? だいたい何を描きたいかが決まったら、もうその描きたいをものを真っ先に描くようにしています。途中で何か起こったとしても---人物が動いてしまったり、描いてる景色が車などで遮られたりしたとしても---まず描きたいところだけでも描いた形跡が残れば許せるじゃないですか(笑) 描きたいところを後回しにして描いたのにもかかわらず、肝心な部分がスケッチブックに収まらない!ということもありましたし😭そういうことを経験してからは、完全に今の描きたいところから始めるスタイルです(笑) 遠近法は? なので遠近法なども全く考えず描いてます(笑)遠近法ももちろん知識として知っておくことは大事だとは思いますが、遠近法やパースをちゃんと描かなきゃ、と萎縮したり、描くことが難しくなるようだとしたら、それは違うと思うのです。 枠を描くのはなぜ? 当初、枠を描くのはダサいと思っていましたが、やってみたら上手くまとまることがあったのでたまに取り入れたりしてます。スケッチブックの四隅がすでに枠なんだから、わざわざ枠を描くの?とも思うんですが、個人的にはちょっとした儀式みたいな感じもしてます。これから景色を描くぞよ、という感じで、これから描こうとする自分の意識のスイッチを入れる感じ?また、枠を描くことで少しばかり構図を意識する手助けにもなっている気もします。今回はそんなに機能しませんでしたが(笑) 色の塗り方は? 色塗りもルールなどなく。塗りやすそうなところからふわ~っと塗っていく感じです。景色の場合、空から塗ることが多いです。線画にちょっとでも色を乗せると、その途端景色がワッと生きるというか、景色感?奥行き?みたいのが感じられるので、そういうのを手がかりにしているかも...

デモでもらった質問シリーズ②インク編

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シリーズ化しますとか言っておきながらスッカリ放置シリーズになりそうな予感(汗)今までブログなんて秒で書けたのに…年を感じる…🤣 さて、もう1ヶ月も前の話で記憶が残っていませんが、5月の東京タワースケッチ会&デモンストレーションの時にもらった質問に答えるシリーズです。引き続きよろしくお願いします。 今回はインクについてです。 万年筆などに入れて使うインクの場合、オススメが2種類あります。一番のおすすめはプラチナカーボンインク。こちらは本当に唯一無二、くらいなんじゃないかな?黒くて滲まないインクとしてかなりの信頼度があります。海外メーカーでも人気な耐水インクはあるけど、入手のしやすさと値段を考えたら、まずはコレで問題ないはず。 左からカーボン、極黒(旧)、極黒(新) もう一つのオススメはセーラーの極黒インク。こちらも乾けば水にもにじまないはず。、、、なんだけど、紙の質によっては(紙の凸凹に入って?)乾くのが遅いのか?盛大に滲む!!ということを経験してから、僕の中では「使えない!」という烙印を押されていた代物です。それを勧めるのか?(笑) 濃さの違い、黒さの違いはわかるかな? インクの滑りも若干違います。 上からカーボンインク、極黒、水で薄めた極黒になります 乾きの速度は大きく違います 最近ではUSkTokyo/Japanのメンバーのケンドラさんも、 耐水だからと教えられ買ってみたのにこのインク滲むやん!?これどないやねん!?みたいなポスト をUSkJapanの方でしていた物です(笑)https://www.facebook.com/groups/uskjapan/permalink/1708696996298767/?mibextid=rS40aB7S9Ucbxw6v ただ、ここからが面白いのですが(上記FB投稿参照)、このケンドラさんの投稿があって、そこでコメントをしていた際、他のメンバーから寄せられたアドバイスで話がずいぶんと変わりました。 インスタでも B6Drawingman として有名なメンバーの方が、極黒インクを水で薄めて使ってみ!?とアドバイスをくれたのです。流れはFBのポストで確認していただくとして。要は水で薄めてもそこまで薄くならないと同時に、インクの乾きも早くなる、黒の濃さが際立たないので、この方が好みの人もいるんじゃない?と言う感...

東京タワーを描いてみよう!の会。デモンストレーションで出た質問シリーズ①ペン編

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先日の東京タワースケッチ会&デモンストレーションに参加くださった皆様、ありがとうございました。ゴールデンウイークのど真ん中、蓋を開けてみたら30人ほどの参加者が集まる大きなイベントとなり、ひとまずホッとしています。 その際のレポートはFBで簡単に読んでもらうとして、 今回はデモンストレーションでもらった質問に答えながら、当日のスケッチについても説明できればと思います。 ではまず、こちらの質問から、、、 【ペンは何を使っていますか?】 今回のデモンストレーションで使ったのは、パイロットのパラレルペンです。元々はカリグラフィー用のペンとして販売されているもので、太さも1.5mm、2.4mm、3.8mm、6.0mmと4種類用意されています。(、、、と書いたところ調べたら、最近は3.0mmと4.5mmも新たに追加されているようです!)  Pilot Parallel pen 6.0mm 元々カリグラフィーの装飾文字を描く用のペンなので、満足に描けなくても責任は取れませんが、そこが楽しくて使っています。このペンはペン先の角を使うと細い線も描けて、通常通り使えばカリグラフィー用の太い線も出せる、という代物。 今回一緒にデモンストレーションをしてくれた細内さんのような、デリケートな線運びで緻密に描きたい人にはオススメしませんが、こういう変わり種のペンを使うと、思いも寄らない仕上がりになったりして結果かなり楽しいことになります。 デモの初っ端、何のペンで描こうかな〜?と思いましたが、やはりこのサイズだとパラレルペンの6.0mmくらいじゃないと、僕の絵としては華奢になっちゃうと思って、この太さです。 デモのあとの午後のスケッチ。こちらもパラレルペン 僕の使っている6.0mmの物は、片方の角を紙ヤスリで少し削って1.0mm くらいの線が描けるように改造しました。なので、このペンで一番細い角を使えば0.3~0.5mmくらいの線、もう一つの角で1.0mmくらい、一番太い面を使えば5.0~6.0mmくらいの線が描けるようになっていて、とても便利。一番好きな相棒となっています。 ご覧の通り角が削られています もうひとつのお気に入りはセーラーのふでdeまんねんという万年筆です。これはペン先が故意に曲げられていて、書く角度によっ...